木目や金属調のシートを壁やドアに貼ったり、床を石目調に変えたりすることで、オフィスや自宅のインテリアの印象を手軽に変えることができるのがダイノックシートです。これらのシートは、貼るだけで簡単に空間の雰囲気を変えることができるため、近年DIY好きな方を中心にとても人気があります。
しかし、一度貼った場所にさらに重ね貼りすることができるのか、気になる方も多いでしょう。ここでは、模様替えなどに役立つダイノックシートの重ね貼りについてご紹介します。
ダイノックシートの重ね貼り
ダイノックシートは、アメリカの3M(スリーエム)社が製造している「ダイノックフィルム」という商品名で知られています。3M社の製品は、高品質で信頼性が高く、世界中で広く使用されています。製造元である3M社のマニュアルによると、ダイノックフィルムを重ね貼りする際には、フィルムの表面に3Mプライマーを薄く均一に塗布し、十分に乾燥させることで重ね貼りが可能となります。
この3Mプライマーは、基材に塗ることでフィルムの接着力を高める接着剤であり、ダイノックフィルムの重ね貼り以外にも、塩化ビニル鋼板やプラスチック、モルタル、木材などにフィルムを貼る際にも効果的です。
カッティングシートへの応用
また、ダイノックシートだけでなく、カッティングシートを水がかかる場所や曲面のある場所に貼るときにも、3Mプライマーを下地として使用すると効果を発揮します。これにより、シートの接着力が向上し、長期間にわたってしっかりと固定されることが期待できます。
注意点:下地の色と防火性能について
ダイノックフィルムを重ね貼りする場合には、いくつかの注意点があります。まず、上から貼るシートの色が薄い場合、下地の色が透けて見えることがあります。これにより、上のシートの色が本来の色と異なる場合があるため、色の選定には注意が必要です。
また、フィルム自体に防火性能があるとしても、重ね貼りした場合は防火材料としては機能しないと3M社の商品説明に記載されています。したがって、防火性能が求められる場所での使用には注意が必要です。
重ね貼りで手軽に模様替えが可能
ダイノックシートを重ね貼りすることで、気軽に模様替えを行うことができます。例えば、木目調から石目調、石目調から金属調など、さまざまなデザインに変更することができます。
これにより、オフィスや自宅のインテリアを簡単に一新することができます。また、リフォーム後に気が変わった場合でも、再度貼り付けることができるため、柔軟に対応することができます。
エンボス加工のシートの取り扱い
ただし、エンボス加工のように文字や絵柄が浮き彫りになっている場合は、重ね貼りが難しいことがあります。このような場合には、重ね貼り自体が不可能なこともあるため、事前に確認が必要です。
エンボス加工のシートを重ね貼りする際には、シートの厚さや凹凸に注意し、適切な施工方法を選ぶことが重要です。
まとめ
ほとんどの場合、ダイノックシートの重ね貼りは可能であり、既存のシートに不満がある場合でも、新しいシートを重ねて貼ることで簡単に模様替えをすることができます。ダイノックシートは、貼るだけで簡単に雰囲気を変えることができるため、オフィスや自宅のインテリアに変化を加えたいときに非常に便利です。
もし、現在のデザインに飽きてしまった場合や新しいデザインを試したい場合には、ダイノックシートの重ね貼りを検討してみると良いでしょう。手軽に空間の模様替えを楽しむことができ、インテリアの幅も増えることでしょう。
SHOARTではダイノックシートの施工を承っております。お気軽にご相談ください。