クロスとダイノックシートは使用用途が違いますが、どのような場面でどちらを使うべきかわからない方も多いはずです。この記事では、クロスとダイノックシートの違いを用途、耐用年数、価格の面から違いをご紹介します。
クロスとは
クロスは壁や天井を覆うために使用される内装材の一種で、壁紙とも呼ばれます。主に紙や布、ビニールなど様々な素材で作られており、部屋の内装デザインを決定づけます。
クロスには、色や柄、質感の異なる多種多様なデザインがあり、部屋の雰囲気作りを行う役割です。また、断熱や防音、汚れ防止などの機能を持つ特殊なクロスも存在し、部屋に合わせた機能を選べます。
住宅やオフィス、公共施設など幅広い場所で採用されており、空間の印象を大きく左右する内装工事を仕上げる部分でとても大切な材料です。
ダイノックシートとは
ダイノックシートは、3M社が製造する特殊なフィルムで、表面に様々な質感や模様が施されています。木目、石、金属、布地など、自然素材から抽象的なデザインまで、幅広いバリエーションがあります。
ダイノックシートは、リアルな質感と見た目が特徴的なフィルムです。接着剤が付いているため、直接ものに貼り付けることができ、家具、建築の内装や外装、さらには自動車など、多岐にわたる用途で使用されます。
ダイノックシートとクロスの違い
ここでは、ダイノックシートとクロスの違いである用途・耐用年数・耐久性について解説します。
ダイノックシートとクロスの用途の違い
ダイノックシートは耐水性や耐久性が求められる場所や、金属や木材などリアルな質感を求める場合に適しており、家具やドア、柱、壁面などの装飾に幅広く用いられます。
それに対しクロスは室内の壁や天井の装飾に用いられ、豊富なデザインと色で部屋の雰囲気を決める役割を持ちます。部屋の見た目を替えたい。また、張り替えてキレイにしたいなど壁や天井のように面積の広い箇所に施工されるのが一般的です。
ダイノックシートとクロスの耐用年数の違い
ダイノックシートは高い耐久性を持ち、正しい施工とメンテナンスを行えば10年以上の耐用年数が期待できます。一方、クロス(壁紙)の耐用年数は素材や環境にもよりますが、一般的には8〜10年程度とされています。
ダイノックシートの耐水性や耐汚染性はクロスよりも優れており、耐用年数も長いのが特徴です。
そのため、ダイノックシートは水回りや頻繁に触れられる場所での使用に適しており、クロスはお部屋全体の雰囲気を替えたい場合に適しています。それぞれの材料の特性を理解し、用途に応じて選んでみましょう。
ダイノックシートとクロスの価格の差は?
ダイノックシートとクロスの価格の差は8〜10倍です。ダイノックシートは高度な技術でリアルな質感や模様を再現しており、その耐久性と特殊機能により、一般的にクロスよりも価格が高くなります。特に高級な質感や特殊なデザインを求める場合、ダイノックシートのコストは高くなりやすいです。
一方、クロスは多様なデザインがあるにも関わらず、比較的低コストであることから、広範囲にわたる空間の装飾に適しています。ただし、クロスの中にも高機能性やデザイン性に優れた高価な製品もあるため、選ぶものによってはもう少し価格差は縮まるかもしれません。
使用する面の大きさや選択する資材によって価格は大きく変わりますので、施工する場所によって業者と相談するのがよいでしょう。
SHOARTではクロス施工やダイノック施工を承っております。お客様のご要望によって最適なプランをご提案させていただきます。